2021年1月9日
画材の紹介
1月25日より申し込み受付のオンラインレッスン。
日本画の画材紹介を少し簡単にさせて頂きます。とは言え、今はネットで何でも調べられる時代。ここではオンラインレッスンに使用する画材の一部をご紹介します。
水干絵具(すいひえのぐ)岩絵具(いわえのぐ)を膠(にかわ)を接着剤として絵皿で混ぜて塗れる状態の絵具(液状のもの)にして和紙などに描いていきます。この一連の作業。なかなか面倒なのですがそれを体験して頂くことが趣旨の一つです。
以下の写真、茶色い棒状のものが三千本膠(さんぜんぼんにかわ)というものです。これを水で戻し(膠の濃度も色々あります、作家さんによって様々ですし、他の形状の膠もあります)て使用します。画材屋さんではすでに液状にした膠も販売されています。体験の一歩としてはこちらを使用して頂きます。
以下画材の写真と水干絵具を溶かすところです。
まずは体験から。日本画は工程が沢山あります。また作家さんによってその工程も様々です。料理に例えると分かり易いかもしれません。
魚料理をするとき、料理人さんならば魚を一匹丸ごと買ってきて、さばき、部位によって様々な料理を作られますよね。でも家庭料理として考えた時になかなか「さばくところから」始める方は少ないはずです。切り身を買うことが一般的ですし、ある程度下処理をされたものを使うこともありますし、時には缶詰を利用して・・・時間と目的、どこまで手間をかけるか、何に重きを置くか?考えます。日本画制作もそれと同じようなものだと私は思っています。
私個人の作家としての拘りはあるけれど、まずは画材に触れて頂く、この感覚を体験して頂くためにはどうすれば良いか?その視点でレッスンを組み立てています。
少しでも日本画を身近に感じて頂くために。ちょっと普段と違う体験をして頂く機会になれば幸いだと思っています